〜脳卒中の日記風〜
夢の中で（１）

何だか夢と現実がめちゃくちゃだ。

電車に乗っていた。
誰かと一緒だった。
ものすごく混んでいた。
ふと、ある駅で
（何処だか知らない、屋根のないホーム）
弾き出されて、気付いた時には家だった。
誰もいない自分の家。
「きっとボクのお見舞いにでも行っているのだろう」
そう思って（！？）、
病院近くの駅まで戻ってくる。
病院へは決まった時刻までに帰らなきゃいけなくて、
要するに門限があるんだ。
でも途中で寄り道、スーパーへ。
台所用品や日曜大工用品がたくさんあって、
何故か、看護婦さんも買い物をしている。
食べ物を買って帰った先は、
やっぱり病院。

ボクが寝ている傍らでは、
栄養重視の料理教室が開かれている。
参加者は多く、患者さんで元気な人も、
ちらほら見える。
講師は看護婦さん。
簡単な中華料理かキムチのようだ。
えっ、その手でボクに座薬？
何だか、ちょっとピリカラだ。
壁とは反対、
患者さんが寝ている方に、
流し台も完備。
お隣さんとは、それで仕切られている。
吸引の道具が皿洗い用だと思ってたぐらいだ。

寮に入って、学校へ通う身のようだ。
部屋は一人だと聞いていたのに、
なんとボクを含めて四人。
ベットが所狭しと置いてある。
壁の棚にはぎっしり詰まった本・本・本。
パソコンを持っているけど中古品。
しかも、つなぎあわせて作ったもの。
四人でよく話すんだが、あんまり仲は良くないみたい。
上履きを履いている。
何処へ行くにも履いている。
ある日、その内の一人が病院へ入院して、
お見舞いにも行ったのに、亡くなってしまった。
彼と組んで仕事もしていたボクは困った。
彼はデザインが得意で、ボクとは分業。
展示会が迫っていた。
ボクは単独で何とか仕上げ、
イスやらテーブルやらを出品する。
何だか彼のお陰な気がする。